【名探偵コナン 漆黒の魚影】灰原哀、知れば知るほど好きになる…重要エピソード5選
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ゴールデンウィークの風物詩とも言える大ヒットシリーズ、劇場版「名探偵コナン」。26作目となる最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(4月14日公開)では、人気キャラクターの灰原哀(声:林原めぐみ)をメインに据えて、コナンvs黒の組織の因縁のバトルが描かれるようだ。原作も佳境に入り、ますます盛り上がりを見せる「コナン」ワールドを120%楽しんでほしい…!ということで本稿では、灰原哀のこれまでの歩みを総まとめ。『黒鉄の魚影』の“備え”にご活用いただきたい。
【画像を見る】「漆黒の特急」は、安室にとっても重要な回となる(『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』)
■“黒シリーズ”の最新作となる『黒鉄の魚影』
「名探偵コナン」には、通称“黒シリーズ”というストーリーがある。これは、工藤新一(声:山口勝平)の体を小さくした“黒の組織”ががっつりと登場するエピソードを指すもので、これまでの劇場版では『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』(09)と『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(16)がそれにあたる。そんな“黒シリーズ”の最新作となるのが今回の『黒鉄の魚影』というわけだ。
本作の舞台は、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」。施設内に黒の組織が侵入したことから大事件が勃発。そして、灰原にも魔の手が忍び寄る。1月6日からは、『黒鉄の魚影』の公開に先駆け本作につながる特別総集編『名探偵コナン 灰原哀物語~黒鉄のミステリートレイン~』が公開。初登場4位のヒットを記録するなど、注目度の高さを見せつけた。
■もう1人の“トリプルフェイス”、灰原哀
そもそも、灰原哀とは何者なのかを紹介していこう。彼女の本名は、宮野志保。所属していた黒の組織ではコードネーム“シェリー”と呼ばれ、新一の体を小さくした毒薬“APTX4869”の製造に関わっていた研究員だ。姉、宮野明美(声:玉川紗己子)が組織のメンバー、ジン(声:堀之紀)に殺されたことで組織と対立。命を絶とうとAPTX4869を飲んだところ身体が縮んでしまい、組織から脱走した。以降は灰原哀と名乗り、コナンの仲間として活躍。頭脳明晰でクールな印象だが、情に厚く仲間思いであったり、素直になれないかわいらしい一面も。なお、推しはサッカー選手の比護隆佑とのこと。
■黒の組織との全面対決「漆黒の特急(ミステリートレイン)」
ここからは、灰原哀に関わる重要エピソードを5つ紹介しよう。
まずは直近の「漆黒の特急(ミステリートレイン)」。“列車もの”というミステリーの王道シチュエーションに、黒の組織との全面対決を絡めた人気エピソード。物語の軸として、組織によるシェリー暗殺計画が描かれており、かつてない危険が灰原に迫る。
黒の組織に潜入中の公安警察の安室透/古谷零(声:古谷徹)から、コナンや灰原と因縁を持つベルモット(声:小山茉美)、さらにはおなじみの人気キャラクターが総集結。なお、安室が黒の組織のコードネーム“バーボン”と判明するのが本エピソードだ。「名探偵コナン」の物語の本筋が大きく動くエピソードであり、週刊少年サンデー掲載時には大きな反響を呼んだ。
■コナンとの出会い「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」
灰原が初登場したのは、原作コミックでいうと18巻、テレビアニメでは第129話。はじめは正体を隠し、コナンが通う帝丹小学校の転校生としてやってきた彼女。新一の隣人で協力者でもある阿笠博士のもとに身を寄せ、元に戻るための手掛かりを探して向かうエピソードが「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」だ。コナンの推理力を目の当たりにした灰原は大粒の涙を流し「どうしてお姉ちゃんを…助けてくれなかったの?」とコナンに詰め寄る。先の現金輸送車強奪事件で命を落とした宮野明美は、灰原=志保の姉だったのだ。
■ファンのなかでも指折りの名シーン!「黒の組織との再会」
灰原と黒の組織が直接対決する重要回といえば、テレビアニメ第176~178話となる「黒の組織との再会」編。ホテルで起こった殺人事件に黒の組織が絡んでおり、灰原がコナンの指示を受けて白乾児(パイカル)という酒を飲み一時的に元の姿に戻るが、ジンに狙撃されて絶体絶命の窮地に陥る…という衝撃の展開が待ち受ける。
コナンが自身のメガネを灰原にかけながら、「知ってるか?そいつをかけてると正体が絶対バレねーんだ!」と微笑む名シーンが登場するのもこのエピソードだ。
■今後の展開の布石がぎっしり「謎めいた乗客」
続いては、“バスジャック編”と呼ばれるテレビアニメ第230~231話「謎めいた乗客」編。コナンたちがスキー場に向かうバスがジャックされ、ピンチに陥る様が描かれていく。
怪しい素振りを見せる帝丹高校の教師ジョディ(声:一城みゆ希)と、医者の新出(声:堀秀行)も乗客として巻き込まれるが…という、のちのちに関わる伏線が張られた回で、赤井秀一(声:池田秀一)の初登場回でもある。周囲の人間を危険にさらさないように、爆発寸前のバス車内にとどまった灰原をコナンが間一髪で救いだし「自分の運命から…逃げるんじゃねーぞ…」と諭すシーンは、シリーズ屈指の名場面だ。
■少年探偵団の絆に胸熱…!『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』
劇場版では、やはり『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』(01)が外せない。劇場版で初めて黒の組織がしっかりと登場した作品でもあり、ジンたちにより再び灰原の命がねらわれる。
エレベーターに乗った灰原たちを、ジンが隣のビルからライフルで狙撃するシーンは迫力満点。灰原と初めて会った蘭の親友、園子(声:松井菜桜子)がヘアスタイルを真似したり、コナンの同級生、歩美(声:岩居由希子)の10年後の姿が描かれたりと、ファン心をくすぐるサービスも用意されている。そして最大の見どころは、終盤に燃え盛るビルから脱出しようとするコナンたちを庇い、灰原が自らを犠牲にしようとするシーン。その後、少年探偵団のみんなが必死で灰原を助ける展開は「泣ける」と有名だ。
■コナンには欠かせない重要キャラ“灰原哀”にグッと迫る最新作
今回紹介したエピソードのほか、灰原の母エレーナ(声:林原めぐみ)の真意が明らかになる第340~341話「トイレに隠した秘密」編や、エレーナと安室透につながりがあったと判明する第952~954話「迷宮カクテル」編など重要回は多数。APTX4869の真の目的や赤井との関係といった、いまだ明かされていない謎が解明されていくうえでも、灰原哀は今後も目が離せない存在だ。
そして“劇場版コナン”と言えば、沖谷昴の正体が赤井秀一と示唆されるなど、原作とリンクした大きな展開が用意されているのも大きな魅力。『黒鉄の魚影』で灰原哀の新事実が明かされる可能性も十二分にあり、原作ファン、アニメファン双方にとって鑑賞必須の作品と言えそうだ。
文/SYO

(出典 news.nicovideo.jp)
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